白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)中核施設・国立アイヌ民族博物館(佐々木史郎館長)で12月14日から収蔵資料展を開催する。展示するのは、木綿の衣服や平取町出身の木彫家貝澤徹氏によるアペフチカムイ(火をつかさどる老女神)像など。収蔵資料の「収集」「保管」「活用」の三つをテーマに構成する。
ウポポイの広報担当者は「博物館の裏側を含め知っていただけるよう企画した。当館の仕事に興味を持ってもらえたらうれしい」と話す。開催中はギャラリートークのほか、資料の収集から展示まで学芸員がどのような作業をしているかが分かる「学芸員なりきり体験」などを実施するという。
同館はアイヌ文化の展示、調査研究、教育普及、人材育成、資料整備などを実施。収蔵資料は(1)アイヌ民族文化財団が収蔵する資料(2)寄託を受けた資料(3)文化庁が購入した資料―から成る。
来年2月16日まで、午前9時~午後5時。観覧料はウポポイの入場料に含まれる。毎週月曜日と年末年始(12月29~1月3日)は休館。月曜が祝日または休日の場合は開館し、翌日以降の平日に休館する。問い合わせはウポポイ 電話0144(82)3914。