道などは11日、新型コロナウイルスの感染者が新たに177人確認されたと発表した。このうち胆振管内は12人で、管内で1日の新規感染者数が2桁となるのは4日連続となる。
道は、52人の感染を確認した。内訳は苫小牧市の3人(10歳未満の女児、50代男性公務員、60代男性)を含む胆振管内12人のほか、十勝管内12人、石狩管内7人(千歳市2人、恵庭市1人など)、後志、宗谷両管内各6人、上川管内3人、オホーツク、釧路両管内各2人、日高、空知両管内各1人。
帯広市の接待を伴う飲食店でクラスター(感染者集団)が発生し、5人(20~40代の従業員3人、利用客2人)の感染が判明した。
既存のクラスターでは、苫小牧市のうとない保育園で園児2人の陽性が判明し、感染者は計25人となった。洞爺湖町の洞爺温泉病院では5人増の計14人、宗谷管内枝幸町の枝幸高校でも5人増の計20人に感染が拡大した。
札幌市は、107人の感染を確認。市内の通所介護事業所で、5人(60~90代の利用者)が感染する新たなクラスターが発生した。市内の高校(校名非公表)でも46人(生徒44人、教職員2人)の陽性が判明し、クラスターに認定された。
旭川市は12人の感染を確認。国内最大のクラスターが形成されている旭川厚生病院では新たに6人の感染が分かり、計253人に。重症心身障害児者施設「北海道療育園」でも2人増の計67人に感染が拡大した。
函館市は、6人の感染を確認した。
この日、全道で確認された177人の感染者のうち、47人の感染経路を追えていない。
札幌市で6人(50~90代男女)、旭川市で2人(年代・性別非公表)、道が2人(居住地非公表の70~80代男女)の計10人の死亡を確認。道内の死者は12月だけで108人に上り、累計では302人となった。
道内の感染者は、延べ1万982人(実人数1万953人)となった。11日現在の患者数は2221人で、重症は1人増えて33人と過去最多を更新。10日時点の入院患者の病床利用数は997床となっている。