出口

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年11月25日

 先日、NHK総合テレビでドラマ「こもりびと」を見た。高齢化、長期化が問題になっているひきこもりの重い現実を考えさせられた。

 内閣府が2018年末に実施した調査の結果を改めて確かめた。ひきこもりの定義は「自宅や自室をほとんど出ない状態。趣味の用事や近所のコンビニ以外外出しない状態が6カ月以上続く場合」。全国の男女5千人を訪問調査して推計すると、40~64歳のひきこもりは、全国で61・3万人になり、15~39歳の54・1万人を大きく上回った。7年以上が5割を占め、30年以上の人もいる。きっかけの1位は退職。以下、人間関係がうまくいかない、病気と続く。不登校の延長、青少年の問題と思われがちだが違う。身近な、大人の問題なのだと教えられる。

 ドラマは元教師の父親・倉田一夫役の武田鉄矢さんが、がんのため半年の余命宣告を受けたところから始まる。大学受験や就職に失敗し、自宅2階にひきこもって10年以上になる次男・雅夫役、長髪無精ひげの松山ケンイチさんに、スマートフォンで仮名を使って話し掛ける。

 ひきこもりは、文字通り出口も見えないままに続き、本人も親もどんどん老いていく。ドラマの中で父親が子どもにぶつけたつらい言葉が、耳の奥で、いつまでも消えずに響き続ける。お前は努力が足りない。甘えている。恥さらしだ。仕事もないし、結婚もできない―。もし自分が父親だったら。もし自分が息子だったら―。考える。(水)

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