中央競馬の秋の天皇賞で連覇を果たし、芝のG1レース歴代単独最多の8勝目を挙げたアーモンドアイ(牝5歳)が、29日に東京競馬場で開催されるジャパンカップを最後に引退することになった。
引退試合の舞台となる「東京芝2400メートル」は2年前、世界レコードを更新して勝った得意のコースだがこのレースにはなんと、今年の3歳クラシックレース3冠の牡馬コントレイルと3歳牝馬三冠のデアリングタクトも参戦。牡牝無敗3冠馬と現役最強を決めるドリームマッチとなる。競馬を盛り上げるとはこういうことだ。いろんな事情が絡み合ったにせよ、ファンとしては関係者の英断に感謝したい。かつては牡馬が強いとされたが近年は牝馬も大活躍しており、鍵はいかに良い状態で本番に臨めるか。G19勝で有終の美を飾れるか。芝が短く、固めで速いタイムが出やすい超高速馬場での世紀の対決が今から待ち遠しい。
さて、今多くの国民が政治に最優先で取り組んでほしいと願うのは新型コロナウイルスの感染拡大阻止で、それを犠牲にしてまで経済を盛り上げることではないだろう。政府は一転「Go To」キャンペーンの運用見直しを決めたが、最終判断は都道府県に委ねた。国主導で進めながら責任は自治体に押し付けるつもりか。「Go To トラベル」と感染拡大との関係を意地でも認めたがらないのは結構だが、決められない政治はもう終わりにしてほしい。(輝)