鈍感

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年11月21日

 親しみを込め、時にからかって使う本名とは別の呼び名があだ名。「校則であだ名を禁止することに賛成」という人が18・5%いるという記事が先日の新聞にあった。

 中学校の頃まで「あんぱん」と呼ばれた。まだアンパンマンのいない時代だから、正義の味方ではない。成長して顔が長くなると誰も言わなくなった。その後は、姓や名前の呼び捨て。今は愛称の「ちゃん」付けが一部に残っていて照れくさい。

 前出の調査は、市場調査会社がインターネット上で行い、10~90代の男女各700人が回答した。小学校時代にあだ名のあった966人の36・7%が「当時は嫌な思いをした」と答えたそうだ。禁止に賛成する理由は「傷つく子もいる」「もめ事の本を絶つため」。反対する人は27・4%。こちらは「あだ名が悪いのではない。悪いのはいじめ」などが主な理由だった。

 中学生の頃に転校してきたSのことを思い出した。誰かが変わったあだ名を付けて男子に広がり、やがて末尾に敬称を加えて女子や後輩にも使われた。高校でも、卒業後も結婚後も使われている。久しぶりに電話をして、どう感じていたのか聞いてみた。初めてのことだ。答えは「嫌だったなァ。場所を考えないやつもいる。子どもの前であだ名で呼ばれても困る」。自分の無神経と鈍感にあきれた。

 校則で禁止しなくても―とは思うものの、友人の心の中を想像しなかった負い目は大きい。遅くなったが、ごめん。(水)

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