空手の優至会塚本道場=苫小牧=は同会の第5回北海道クラス別空手道大会(1日、滝川市)の形と組手29部門で優勝者を含む3位までの入賞者延べ56人を輩出した。塚本鉄兵代表は「大会に挑戦する門下生も増えてきた。先輩を追い掛けてさらなる高みを目指してほしい」と話していた。
上位を懸けて同門の仲間同士による激戦が相次いだ。中でも3人出場の一般男子上級の部では、初優勝した長澤典人(38)が一緒に稽古を積む2人との対戦に連勝した。初戦は三谷聖吾と激突し、フットワークで揺さぶろうとする三谷の動きに焦らず対応した。長澤は「落ち着いて下段蹴りを中心に攻めることができた」と語り、2戦目の木山貴史とは再延長戦にまでもつれた試合に勝利した。タフな戦いの間、「強打をもらわないように意識した」と言い、「体力的に厳しい試合だったが耐え抜けた」と手応えを挙げた。
塚本大剛は小学4年男子Aの部で優勝。1回戦で斉藤快斗(酒井道場)に突きで攻め、判定勝ちをもぎ取った。友田一歩(渡部道場SKC)との2回戦では持ち前の俊敏性を生かした攻撃が奏功し、勝利した。決勝では同門の大和滉佑に序盤は押されたものの終盤でラッシュし、判定勝ちを収めた。
「練習してきた強い突きと蹴り技を出すことができた」と話す塚本。来年の進級後、5・6年のクラスでも優勝を目指す。「強い相手との試合で結果を出していきたい」と抱負を語った。 小学生の4年女子B・Cの部では、井上愛が初優勝を果たしている。1回戦で青木瑞彩(北海酒井道場)に判定勝ち。準決勝で畑中みなみを下し、決勝では平塚陽奈と続けざまの同門対決を行い、延長戦の審判5人中3人の勝利判定を得て栄冠を獲得。井上は「延長でもしっかり戦えるスタミナを付けたい」と言う。
昇級後の戦いを見据える塚本代表は「Aクラスではさらに強い相手と対戦することになるので、日々の稽古を大事にして、レベルアップしてほしい」と期待を込めた。
関係分入賞者は次の通り。
【形】
▽2年初級Bの部 (3)大石(拓勇小)▽同Aの部 (1)伊藤豪輝(拓勇)(3)酒井(糸井小)▽4年初級Bの部 (3)大石(拓勇)▽5・6年中高生初級の部 (3)金坂(明野小5年)▽2・3・4年中級Bの部 (1)塚本大剛(拓進小3年)(2)齋藤(豊川小3年)(3)大和(拓勇小4年)▽3・4・5年中級Aの部 (2)玉置(拓進小5年)▽5・6年中学中級Bの部 (1)平泉宏樹(ウトナイ小5年)▽4~6年・中学上級Bの部 (1)鈴木楓花(糸井小5年)(3)高橋(緑小5年)(3)塚本(拓進小5年)▽中学・高校上級Aの部 (1)古河原晃矢(青翔中3年)(3)鈴木(光洋中2年)
【フルコンタクト組手】
▽年長男子A・Bの部 (2)大石(はくちょう幼稚園)(3)鹿戸(明野保育園)▽幼年女子Bの部 (1)平塚芽愛(第2はくちょう幼稚園)(2)齋藤(いとい北保育園)▽1年男子B・Cの部 (2)尾崎(ウトナイ小)(3)田村(拓勇)▽2年男子Cの部 (1)大石翔琉(拓勇小)▽2年男子Bの部 (1)酒井俊弥(糸井小)(2)佐々木(ウトナイ小)▽1・2年男子Aの部 (1)岡部優輝(鵡川中央小2年)(3)大場(明野小2年)▽3年男子Bの部 (3)小向(沼ノ端小)▽同Aの部 (1)木山耀太(ウトナイ小)(3)平塚(拓進小)▽2・3年女子A・B・Cの部 (2)長尾(豊川小3年)(3)三浦(大成小2年)▽4年男子B・Cの部 (3)大石(拓勇小)▽4年男子Aの部 (1)塚本大剛(拓進小3年)(2)大和(拓勇小4年)▽4年女子B・Cの部 (1)井上愛(糸井小)(2)平塚(拓進小)(3)畑中(同)▽5年・中学1年女子A・Bの部 (1)鈴木楓花(糸井小5年)(2)佐藤(沼ノ端小同)(3)古河原(拓進小同)▽5・6年男子B・Cの部 (2)佐藤(拓進小5年)▽5・6年男子A・中学1年男子Bの部 (1)酒井晴生(光洋中1年)(2)葛西(拓進小5年)(3)伊勢(同6年)▽中学1・2年男子Aの部 (1)伊勢天翔(青翔中2年)(3)清水(沼ノ端中1年)、山本(同)▽中学1・2年高校1年女子Aの部 (3)小川(青翔中2年)▽中学3年男子Aの部 (1)古河原晃矢(青翔中)(2)高橋(登別明日3年)(3)佐藤(沼ノ端中)▽一般男子初級の部 (1)鹿戸孝昭(3)小野▽一般男子上級の部 (1)長澤典人(2)木山(3)三谷