札幌

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年11月18日

 札幌。北海道の政治や経済、文化の中心地。テレビの天気予報の背景画面で大通り公園の晴雨を確かめて、多くの道民の一日が始まる。

 時計台、雪と冬季五輪、アカシアの花を歌詞に散りばめた幾つかの歌が思い浮かぶ、美しい街。その札幌は、11月から日本の新型コロナウイルス感染拡大の中心地になった。感染の波は札幌から道内各地へ広がって、日によっては新規感染者数が東京や大阪を抜いている。市内の医療機関や療養施設は感染者で埋まりつつあり、道北や道東での療養施設確保の作業も進む。そんな現状を受けて道の鈴木知事は17日、札幌市民に不要不急の外出の自粛、札幌市民と道民には、札幌との不要不急の行き来の自粛を要請した。27日までは、訪問する場所や時間などが安全かどうかを慎重に判断して行動をするよう求めている。

 旅行や外食を促すだけの国の施策との整合性に、ここでも忖度(そんたく)かと疑問は残るが、医療崩壊の怖さを想像してみた。朝日新書「疫病と人類」で、山本太郎長崎大学教授が解く。「医療崩壊は私たちに命の選別を迫る。誰が優先的に医療を受けることができるかという厳しい判断を迫る。(略)それに慣れていく過程で最も弱い人を守らなくてはならないという極めて重要で基本的な倫理観がまひしていく。それが何より恐ろしい」。誰もが適切な医療を受け続けられるために、健やかな北海道と札幌を取り戻すために、自分に何ができるか。(水)

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