滑舌

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年11月11日

 氷点下の冷え込みの朝。青空しか見えないのにチラチラと小粒の雪が流れてきた。屋根がうっすらと白くなり、間違いなく冬の到来だ。

 モゴモゴと話し、滑舌が良くない。よく聞き直されて反省するのだが癖は直らない。「口を閉じ気味に、速く短く話すのは口を大きく開けると口の中に雪が積もるから」。東北人の話し方を、そう説明したのは津軽弁の使い手、いなかっぺい氏。早朝の雪を見て思い出した。氏が例示した「どちらへお出掛けですか」「ちょっと風呂まで」という会話は、「どさ」「湯さ」としか聞こえない。自分は母方の祖父母が確か青森県出身。モゴモゴはきっと遺伝なのだ。

 菅義偉首相は秋田県出身という。失礼ながら内閣官房長官当時から、記者会見時の滑舌が気になっていた。コミュニティーやセーフティーの語尾の部分が「テー」と聞こえると、自分の口から出たかとドキッとする。引き継いだ選挙区が地方にあるだけの、ぺらぺらと滑舌が良くなまりもない2世3世の議員にはきっと分からないだろう。

 初めての国会。所信表明演説の後は代表質問、そして衆参の予算委員会。日本学術会議の会員任命拒否問題では野党の厳しい批判が続き、答弁がつらそうだった。「総合的、俯瞰(ふかん)的」などの説明の評判が悪い。滑舌への注意だけでなく、言葉も選ばなければ。「総合的―」は「アベノマスク」と並びユーキャン新語・流行語大賞の候補にもなってしまった。(水)

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