ブーム

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年11月10日

 漫画「鬼滅の刃」の人気がとどまるところを知らない。

 映画は新型コロナウイルス禍にあっても大ヒット。世相を反映した言葉を選ぶ今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補にも当然のように入った。当方は最近まで作品の内容を知らなかったが、過日テレビアニメを遅ればせながら見た。

 休日の夜にほろ酔い気分の中、なかなか陰惨な描写もあって途中でチャンネルを変えそうにもなったが、結局は最後まで2時間近く見た。魅力的なキャラクターや独特なせりふ、敵の悲しい過去まで丁寧に描いたストーリーなどは、印象に残った。漫画にいまさらはまる年齢でもないし、映画館にわざわざ行こうとも思わないが、面白さの一端は理解したつもりだ。

 一方で、理解に苦しむのが最近の国会のやりとり。鬼滅ブームが及んでいるのか、キャラクターのせりふ引用が目立ち、菅首相が「『全集中の呼吸』で答弁する」と決めるほど。集中する割に言い間違いが多いのはさておき、与野党問わず使っている。国会中継を見る限り、沸くこともなく、淡々と受け流される痛々しさに、同情する。

 ブームに乗ることも、乗らないことも自由だが、当人が作品を楽しめているか、何を得られているかが、大事ではないだろうか。社会現象化して「キメハラ」なんて言葉も生まれるほどだが、人気に便乗しきれない選良たちの悪戦苦闘ぶりを見て、改めて考えさせられる。(金)

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