第1回北海道U15バスケットボール選手権大会(道バスケットボール協会主催)が7日、美唄市などで開幕する。各地区代表の男女15チームずつが出場。優勝チームに与えられるジュニアウインターカップ(来年1月予定、東京都)出場権を競うトーナメント戦を8日まで繰り広げる。1回戦で苫小牧の男子・青翔は八雲、女子・明倫は士別南とそれぞれ対戦し、栄冠獲得に挑む。
青翔は苫小牧予選男子の決勝で、浦河と再延長にまで及ぶ激闘を制した。試合時間残り3秒でセンター山岸竜輔主将(3年)がスリーポイントシュートを決めた。
課題も見つかった。佐々木勤ヘッドコーチは守備時を例に挙げ、「ノーマークをつくることがあった」とメンバーに警戒を促し、「選手間で声を出して、連係する必要がある」と強調した。全道優勝を目指して挑む山岸主将は「チーム全員で声を出して、一つずつ勝ち上がっていきたい」と意気込む。
明倫は苫小牧予選女子の全3試合を失点50以下で乗り切った。今年1月から取り組んできた守備面の改革で採用した「バックラインディフェンス」と呼ばれる戦術が機能した。
スリーポイントラインの内側約1メートルに架空のラインを設け、その内側に入り込もうとするボールマンを激しく追い立て、得点確率の低いアウトサイドシュートを打たせるシステム。石動祐介ヘッドコーチは「これまでの自分の常識を180度転換させるものだったが、うまくはまった」と語った。
ガードの吉田涼花(3年)と酒井七海(2年)は攻撃の要になる。吉田は「スリーポイントシュートを効率よく決めてチームに勢いを与えたい」と話す。
コート内外でのコミュニケーションがよくに取れていて結束は強固。佐藤萌衣主将(3年)は「チームワークも武器にして、優勝を狙う」と決意を語った。