室蘭・絵鞆漁港 トウベツカジカ岸寄り、餌は「生のチカ」で

  • 釣り
  • 2020年11月5日
旬のトウベツカジカと良型クロガシラカレイ
旬のトウベツカジカと良型クロガシラカレイ
トウベツカジカの人気ポイント、室蘭・絵鞆漁港周辺
トウベツカジカの人気ポイント、室蘭・絵鞆漁港周辺

  晩秋はカジカの旬。みそ仕立てで食すカジカ汁は絶品だ。種類は多く、釣りで人気なのはマカジカ(トゲカジカ)やトウベツカジカ(ケムシカジカ)。ともに”鍋壊し”の地方名を持つ。10月下旬の平日午後、人気ポイントの室蘭市・絵鞆(えとも)漁港では、10人ほどの釣り人がトウベツカジカを狙っていた。

   漁港外側の室蘭港側でさおを出していたのは室蘭市の畠山タエコさん(75)。夫と友人の3人で訪れ、午前9時から1時間で30~40センチ弱のトウベツカジカを3匹釣り上げた。

   仕掛けはチカの一本掛け。中通しの重りの下にサケ用の大きな針を結び、これにタコベイトをかぶせた。ルアー用のミディアムロッドで軽く投げ、底を丹念に探る。「カジカは大きな口で餌を丸のみするので、餌は生のチカが一番」と言う。夫のアドバイス通りさおを操り周囲も驚く釣果を上げた。一方、脇のベテラン釣り師のご主人はノーヒット。当の本人は「釣りはこんなもんです」と照れ笑いした。

   友人の佐藤彰子さん(68)にはうれしい”外道”も。「息子に勧められて初めて使った」ソフトルアーで40センチ超のクロガシラを上げた。軽めのジグヘッドにグラブ系ワームで底を小突き、ずる引きしてヒットした。カジカの魚信はないが「予想しなかった大物。煮付けて食べる」と大喜びだ。

   トウベツカジカの釣期は短い。畠山さんのご主人によると、今季は産卵の動きだしが早く、既に腹の小さい個体が目立つという。

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