苫小牧の職域・クラブチームが参加した軟式野球日曜大会、たいせつ総合サービス杯争奪第2回苫小牧支部軟式野球サンデーベースボールチャンピオンシップ(SBC)がこのほど閉幕し、たいせつ総合サービスが初優勝した。宝達博樹監督は「ホストチームとして栄冠を勝ち取ることができた。うれしい」と振り返った。
毎週日曜日に試合を行う愛好者間の交流を目的とした大会。第20回まで開かれた市内大会を継承する格好で、たいせつ総合サービスが昨年から主催している。今回は19チームが出場し、とましんスタジアムなどで10月中旬までトーナメント戦を繰り広げた。
たいせつ総合サービスは2回戦で相手チームが棄権したため、不戦勝からのスタート。準々決勝でTMKブラザーズを2―0、準決勝ではオールドボーイを2―1と投手戦を物にした。決勝でもTABOOと八回タイブレークにまでもつれる接戦を演じ、1―0の勝利。前回大会は決勝まで進んだものの、寺子屋に2―4で敗れ、優勝を逃していた。宝達監督は「昨年のリベンジを果たせてよかった」と喜びを表した。
無死一、二塁の促進ルールで行われた決勝のタイブレーク八回に左中間への適時打を放ち、最優秀選手賞に選ばれた越野拓海。殊勲打の9番打者は「優勝を決める一打を打た」と振り返った。
投手陣も奮闘。決勝で先発した尾野光秀は七回まで0点に抑え、八回に継投した鈴木健太もピンチをしのいだ。「昨年は悔しい思いをしていたので絶対勝ちたかった」と尾野。鈴木も「抑えれば流れが来ると思った」。闘志あふれる継投が実った。
たいせつ総合サービスはチーム創部から10年目でつかんだ栄冠だった。宝達監督は「節目の年に結果を出すことができた」と達成感を語った。