JOCジュニアオリンピックカップ全国高校陸上競技大会2020(23~25日、広島市)女子やり投げに出場する苫小牧南高校陸上部の小熊香凜(3年)が20日、苫小牧市役所を訪問し、岩倉博文市長に初の全国舞台挑戦に向け意気込みを語った。
小熊は今年7月に室蘭市で行われた記録会で、全国高校陸上のエントリー資格を2メートル近く上回る45メートル46をマーク。参加上限30人の中に入り全国出場を決めた。「表彰台に上がりたい」と小熊。岩倉市長は「自己ベスト更新で目標を達成して」とエールを送った。
高校から本格的にやり投げに挑戦した小熊。少年野球チームのときわライオンズ(現ときわ澄川)に在籍していたことから、肩の強さはもともとあった。19年9月の全道新人大会で優勝。今夏の全国高校総合体育大会出場に大きく近づいたが、新型コロナウイルスの影響で憧れの舞台が中止になる悔しさを味わった。
就職活動のため一度は引退も考えたという。高校総体の代替大会開催決定を受け、「全国に行ってみたい」と再奮起。勉強とトレーニングを懸命に両立させ、念願の大舞台進出をかなえた。目標の表彰台には50メートル以上の投てきが必要になるが、指導する万年和紀教諭は「運動能力抜群で肩の可動域も広い。十分に投げられる力はある」と期待。小熊は「きょうまでやってきたことを信じて投げれば結果は出る」と頼もしく語った。
全国高校陸上女子やり投げには43メートル50のエントリー資格記録を突破したランキング上位30人が出場。1人2回の試技を行うほか、記録上位8人がさらに2回投てきし日本一を決定する。同大会には小熊のほか、男子400メートルの志田原康太(北海道栄3年)、女子400メートルのアシィしおり(同)など道栄勢が各種目に出場する。