14日付の日経新聞道内版に、空知管内沼田町が全1500世帯に特産の「雪中米」と呼ばれる新米10キロ、またはトマトジュース30本とトマトケチャップ1本の詰め合わせのいずれかを11月中にも無料配布するとの記事があった。
東京農業大の渡辺昌客員教授らが発表した、米食が新型コロナウイルスの感染を抑制するとの論文をヒントに考えたのだそうだ。コメの消費量が増えるとコロナ感染者数・死者数が減るということらしい。トマトは免疫力を高める成分「リコピン」が多く含まれることで知られている。
「未知のウイルス」は時間経過とともに少しずつ正体が判明してきた。感染予防に一番厄介なのは無症状の感染者がいること。頼りのワクチンが開発され、接種可能となるのは当分先のようで、当面はマスク着用、手洗い・うがい、3密回避で自己防衛するしかない。
また、予期せぬ感染を想定して自己免疫力を高めることも必要だろう。人の免疫機能を高める細胞の70%が腸内に存在するとされ、コメやトマトのほかにも、タマネギやニンニク、ゴボウ、サツマイモ、長芋やオクラ、ワカメ、ヒジキ、リンゴ、ミカン、青魚なども有効食品として挙げられる。要はバランスの良い食事を心掛けるということなのだ。
体を冷やさないことや適度な運動、良質な睡眠も免疫力を高めるそうだ。冬に向けてコロナに負けない体を整えたい。(教)