日本最初のアイスホッケー公式戦は1923年12月、札幌であった北大本科と予科の試合という。翌年1月には第1回全道中等学校氷上競技選手権大会も開かれた。
その参加チームは札幌一中、札幌二中、札幌師範、北海中学、札幌工業など。スケート史を扱った数々の書籍の記述や札幌アイスホッケー連盟の公式ホームページ中の「略年史」でも確かめられる。この北海道に競技が根付いてからは間もなく100年の時がたとうとしている。
アイスホッケー男子のアジアリーグ・ジャパンカップが北海道内2会場開催を皮切りとして幕を開けた。苫小牧を根拠地とする王子イーグルスはホームゲームに臨み、結成後、トップリーグに新規参入した横浜グリッツと2連戦していずれも大差で連勝し、好スタートを切った。
世界的な新型コロナウイルス禍で中止となった、日本、ロシア、韓国勢参戦のアジアリーグを国内版にして開かれる。日本勢のみの5チームが参加して、8回戦総当たりで来年3月28日まで熱戦を繰り広げていく。
苫小牧で11日、王子イーグルスの菅原宣宏監督(45)は1戦目からのプレー修正がさらに実った点を強調して「1000人の観客にいいプレーを見せられた」。苫小牧東高在学時まで当地で過ごし、横浜グリッツを結成した臼井亮人代表(40)は「トップリーグで戦うからにはアイスホッケー界を変えたい」。歴史上の一ページ。今シーズンが到来した。(谷)