移住

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年10月7日

 中学の卒業式の記念品は印鑑だった。いわゆる三文判。まだ就職者の多かった時代だ。実社会に出る者には、必需品だったに違いない。

 贈り主はPTAだろうか。木製の印鑑は印面が長円形で、文字は姓だけ。あの時に自分たちは「はんこ社会」の住民になった。「大切な物だから、無くするな」という先生の指示を守って、今でも認め印として使っている。20代の中頃には自分で実印というものを買った。印材も値段も忘れた。まん丸の印面には姓と名前がギュッと詰めて彫られている。印鑑登録をして、婚姻届や住宅ローンの契約書など何かの節目に押したと思う。実印と認め印の使い分け方はよく覚えていない。どこにしまったのだろう、しばらく見たことがない。不真面目な住民だ。

 新政権は「脱はんこ」も掲げている。先日の報道によると自治体の取り組みは進み、千葉市では介護保険や国民健康保険の申請など約2千種類を押印不要として廃止手続きを完了したという。政府は押印の廃止に向けた検討を進め、早いものでは来年度の実施を目指すそうだ。

 「パソコンの国」への移住も強く求められるらしい。かの国は片仮名語が公用語。説明下手の先住者が多く、マイナンバーがどうこうと、印鑑購入とは比べものにならない面倒が予想される。機器の不具合による事故や高齢者の苦手や無知を狙うならず者たちの犯罪の多さも、移住をためらわせる。しっかり分かる説明を強く求めたい。(水)

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