• ニュース, 夕刊時評
  • 2020年10月6日

 想像とは異なる光景に、勝手ながら落胆した。苫小牧沿岸のスケトウダラ刺し網漁の初日。水揚げ開始と見込んでいた2日午前0時ごろに漁港に行くと、人の気配は全くなかった。漁の最盛期であれば、網から魚を外す漁業者らの姿が、岸壁に広がるはずの時間帯。漁船の帰港を待つことにした。

 小雨交じりだったが、肌寒さを感じさせない気温の高さで、早々に豊漁の期待感はうせた。スケトウは10月から漁が始まるとはいえ、最盛期を迎えるのは例年12月ごろ。海水温が低下しなければ、水深の浅い海域に近寄らない。漁港から沖を見渡せば、外来船のイカ釣り漁船とおぼしき、まばゆい明かりばかりが目立った。

 小一時間ほど待ったところで、目当ての漁船が戻ってきたが、すでに魚の多くはかごの中。漁獲量は昨年の初日と比べて15分の1ほど、2トン余りと少なく、網外しは帰港中にほぼ終えていた。撮影の中心はスケトウをどさどさとタンクに移し替える作業。思い描いていた絵面とは異なった。

 地球温暖化や外国船による乱獲の影響からか年々、各地で四季の移ろいと漁模様にずれが生じ、水産資源も低下しているようで心配している。これまで苫小牧は沖合で黒潮と親潮がぶつかるため漁場が豊かで、水揚げ魚種は100種類以上を誇ってきた歴史がある。海洋環境の変化を捉えるためにも、地元の旬に敏感でいたい。もちろん魚食をしっかり堪能しながら。(金)

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