2020とまみん杯クラブ対抗ゴルフ大会（苫小牧民報社主催、参加各クラブ後援）は1日、苫小牧市植苗の千歳空港カントリークラブで行われ、上位5人合計377の早来カントリークラブが3年連続3回目の優勝を達成した。個人では71の西山大揮（早来カントリー倶楽部）が栄冠を飾った。

　早来カントリー倶楽部は、個人首位の西山が出場選手中唯一のアンダースコアを出したのをはじめ、同3位の合掌一貴も73とするなど、6人中5人が70台でまとめた。千歳空港カントリークラブは、早来と5打差の382で準優勝。3位には398の北海道ゴルフ倶楽部が入った。

　個人2位は73の脇坂道洋（千歳空港カントリークラブ）。

　大会には東胆振、日高、石狩南部に所在する13クラブ所属のアマチュアゴルファー76人が出場した。せきれい（アウト）、はくちょう（イン）各9ホールを使い、競技を繰り広げた。大会前には、新型コロナウイルス感染対策として選手の検温などを実施した。

　―重圧はねのけスコア伸ばす

　早来カントリー倶楽部はベストメンバーで臨んだ大会。3連覇の重圧がかかる中、前回大会よりスコアを20近く伸ばしての完勝だった。横田圭介主将は「若い選手の活躍もあり、層の厚さを見せることができた」と笑顔で喜びを語った。

　個人でトップ10入りした西山大揮と合掌一貴、松澤豪がけん引した。西山は、1アンダーで周囲の目を見張らせ「ショットが曲がることもなく、全体的に安定していた」とプレーを振り返った。

　ボギーを出したのはせきれいの5番ホールのみ。続く6番でバーディーを奪い、すかさず取り戻した。「危ないと思う場面はほぼなく、チームも優勝できたのでよかった」と二重になった喜びを語った。

　個人3位につける好内容でまとめた合掌は風がない良好な条件下の試合だったこともあり、「周りの選手もいいスコアだと思ったので、5位くらいと考えていた」と言い、予想外の上位入賞に驚き気味。グリーンでのパターが勝負どころともなり、ライン読みには苦戦したものの、「アプローチの調子がよく、それで稼げた」と言う。

　制覇を目指している道内の最高峰、北海道クラブ対抗は今年度、新型コロナウイルスの影響で中止となった。とまみん杯の開催を聞いたとき、横田は「チームのモチベーションが上がった」と話す。異例のシーズンをめでたい優勝で締めた。「冬に練習を積んで来年の大会に挑んでいきたい」と主将はメンバーの思いを代弁した。

　団体　　　　　　　　　　　　　　　　　合計

　（1）早来カントリー倶楽部　　　　　　377

　アウト　　イン　　合計

　西山大揮　　　36　　35　　71

　合掌一貴　　　38　　35　　73

　松澤豪　　　　41　　35　　76

　今石将史　　　38　　40　　78

　大内伸一　　　37　　42　　79

　横田圭介　　　45　　39　　84

　（2）千歳空港カントリークラブ　　　　382

　（3）北海道ゴルフ倶楽部　　　　　　　398

　（4）平取カントリー倶楽部　　　　　　404

　（5）ザ・ノースカントリークラブ　　　410

　（6）エミナゴルフクラブ　　　　　　　410

　（7）北海道ドリームカントリークラブ　417

　（8）ニドムクラシックコース　　　　　418

　（9）樽前カントリークラブ　　　　　　424

　（10）千歳カントリー倶楽部　　　　　425

　（11）北海道リバーヒルゴルフ倶楽部　429

　（12）御前水ゴルフ倶楽部　　　　　　432

　（13）ちとせインターゴルフクラブ　　440

　個人　　　　　　　　アウト　　イン　　合計

　（1）西山大揮（早来）　　　36　　35　　71

　（2）脇坂道洋（千歳空港）　39　　34　　73

　（3）合掌一貴（早来）　　　38　　35　　73

　（4）熊谷直哉（ニドム）　　34　　40　　74

　（5）鈴木亞久里（ドリーム）40　　35　　75

　※同スコアは規定