上下

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年9月30日

 官尊民卑。辞典を開くと、政府や役人を尊び民間や一般人を卑しむこととある。意味通りの不快をじかに体験した記憶はない。鈍感なのかもしれない。

 官庁絡みの言葉には、官と民の上下が露骨に見えるものがある。民の所有物を行政が購入するのは「買い上げ」、公有財産の民への売却は「払い下げ」とよく言う。住民の声を「吸い上げる」という言葉もしばしば聞く。上下意識には長い歴史がある。官庁や議員だけでなく、国民も意識の隅々を再点検するのが変革の第一歩か。

 菅・新政権の施策は新型コロナウイルス対策、経済や観光再生、縦割り行政や既得権益、悪しき前例主義の打破、デジタル庁新設、不妊治療の支援など山盛り。大臣の意識や力量が問われている。

 河野太郎行革担当大臣は、未明に及んだ文部科学省の副大臣や政務官の初登庁を職員百人ほどが出迎えたことを報道で知り、ツイッターに「ヤメレ」と書き込んだそうだ。元気がよくて、分かりやすい。しかし、27日に沖縄北方担当大臣として初めて根室市などを訪れた際、元住民から早期の返還に向けた交渉の実施を求められると「外務省の所管だ」とだけ答えたと報道されていた。縦割り行政の見本のような発言は残念だった。代議士だった祖父・一郎氏、父・洋平氏の顔を思い出した。看板の世襲は既得権益そのものではないのか。問題の根は深い。失礼ながら申し「上げて」おきたい。(水)

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