第73回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選第7日は19日、とましんスタジアム=苫小牧=でBブロックの代表決定戦進出を懸けたトーナメント準決勝が行われた。第1試合は苫小牧東が5―0で苫小牧南を下した。第2試合では駒大苫小牧が大谷室蘭と対戦し、三回までに2点先行した。
【Bブロック】
▽準決勝
苫小牧南
000000000―0
00200201X―5
苫小牧東
(南)伊藤―渡部
(東)猪田、木村英―前川
?猪田
駒大苫小牧
110
000
大谷室蘭
(駒)林―北山
(大)今谷―石井
— 苫東、エース猪田投打に活躍
苫東が7年ぶりの秋代表決定戦に駒を進めた。先発したエース猪田が7回2安打無失点で試合をつくり、三回には先制の2点二塁打を放った。苫南は失策絡みで先行を許し、打線が反撃できなかった。 苫東が快進撃を続けている。秋は2013年以来の支部代表決定戦進出だ。大きく貢献したのは2戦連続で先発した左腕エース猪田(2年)。「仲間のことを信じて強気で投げることができた」と丁寧にコースを突く投球で苫南打線を七回まで抑え込み、三回には自らのバットで先制点を奪った。
今夏の代替支部大会では、1回戦の室栄戦で先発を任されたものの緊張から制球難に陥り三回を持たず降板。悔しさをバネにタイヤ引きや走り込みで下半身を鍛え抜いてきた。「制球が良くなったことで、自信も付いた」と好調の要因を語る
チームは18年秋の支部予選から5大会連続で公式戦初戦負けと、もがき苦しんできたが、粘り強さを取り戻しつつある。前川監督は「次も守備から粘って少ないチャンスで得点する野球をしてほしい」と期待した。