ご祝儀相場

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年9月17日

 今年も秋サケ定置網漁の苦戦が予想されている。恵庭市のさけます・内水面水産試験場によると、道内の秋サケ来遊予測数は約1990万匹。著しい不漁だった前年と比べて約1割の増加にすぎない。1日に漁が解禁された胆振管内は9月上旬、しけ続きも相まって厳しい船出になっている。

 苫小牧沿岸のみは前年同期を大きく上回っているが、実態は楽観できるものではないらしい。海水温は当初20度前半とこの時期にしては高く、サケとほぼ同じサイズのブリが、ピカピカの魚体も誇らしげに、網の中で幅を利かせる日も多かった。どちらもおいしい魚だが、卸値はサケがブリの数倍。漁業者にとって死活問題だ。

 ちなみに今秋のサケ卸値は1キロ当たり雌が1000円前後など。昨年よりも高値だが、初日からご祝儀相場もなくほぼ同額で推移している。豊洲のマグロのような宣伝効果とは無縁のため、相場がいっときでも高まる華やぎはない。新型コロナウイルス禍による閉塞(へいそく)感もあり、地に足を付けた取引が続いている印象だ。

 16日に菅義偉内閣が発足した。下落していた支持率は新政権誕生の高揚感で上昇も予想されるが、ご祝儀相場が実態をそのまま反映しないことは常。早期の解散論もくすぶるが、まずは言葉通り国民のために働いてもらい、コロナ対策と経済再生を両立することができるか、注視したい。(金)

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