第73回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選第6日は17日、とましんスタジアム=苫小牧=でAブロック準決勝が行われた。第1試合は北海道栄が10―0の六回コールドで静内を下し、代表決定戦に進んだ。第2試合は鵡川が室蘭栄と対戦し、四回までに1点リードした。
第5日の16日午後、Bブロック2回戦第2試合は、苫小牧南が9―1で連合チームの苫小牧西・白老東・えりも・富川をかわした。
【Aブロック】
▽準決勝
静 内
000000― 0
062011―10
北海道栄
(六回コールド)
(静)山田、吉原―角
(北)小沼、川本、川端―臼井
?臼井(北)
北海道栄が大勝した。二回に敵失から好機を広げ、松澤の適時打で2点左前打などで一挙6点。先発の小沼から継投した川本と川端で六回まで無安打零封した。静内は二回先頭の四球から得点圏に走者が出たが反撃できなかった。
鵡 川
0100
0000
室蘭栄
(鵡)佐々木―木川
(室)住吉―佐々木
16日
【Bブロック】
▽2回戦
苫小牧南
000104022―9
000000010―1
苫小牧西・白老東・えりも・富川
(南)伊藤、佐藤大―渡部
(苫)中村、松山―佐々木
?杉山(南)
?浅野目、佐藤和(南)
苫小牧南が中盤から加点。六回に杉山が2死満塁で三塁打を放つなど突き放した。伊藤、佐藤大の継投に苫小牧西・白老東・えりも・富川は3安打に抑え込まれた。
—苫南・杉山、走者一掃の三塁打
六回2死満塁で苫小牧南6番・杉山が走者一掃の三塁打を放った。「三塁打になるとは思わなかったので素直にうれしい」と喜びを口にした。一挙に4点を追加した
2打席目まで一ゴロ、三振に倒れ、「次こそは」と意気込んで打席に立った。「走者を一人でもかえそう」との考えを持っていた。
3球目。甘めに入った外角寄りのストレートを右方向にはじき返した。「長打が打てるタイプではないので、つなごうと思って打った。結果的にチームに貢献できてよかった」と振り返った。
津田監督の評価も「厳しい指導にも真摯(しんし)に向き合う選手」と高い。八回にも後続につなげる左前打を放ち、2安打3打点で試合を終えた。杉山は「次の試合はきょうより多く打ちたい」と意気込みを高めていた。
—道栄・3番松澤、4安打4打点の活躍
道栄の3番・松澤が巡って来た4打数4安打で4打点。積極的なスイングが好機に光り、試合後に「チャンスの場面で打ててよかった」とほっとした表情で話した。
ストレートを狙い球と構え、いずれの打席も「初球から振っていこうと思っていた」と振り返る。変化球にも対応でき、「流し打ちもできた」との手応えを挙げた。
初戦となった2回戦の室東翔戦では打線下位。きょうの準決勝で中軸に抜擢されて存分の打撃で仕事を果たした。糸瀬監督は「きょうは積極性が見えた」と奮闘をたたえた。
練習試合ではセンター返しと初球打ちを意識してきたという松澤。「決勝でもチャンスで打って、全道進出に貢献したい」。自信を取り戻して代表決定戦に意気込みを高めていた。