序盤に先制を許した静内だったが、ナインの表情に不安の色は一切なかった。チームで徹底する「負けていても、勝っているような元気のいい声出し」(小林主将)で士気を高めると、打線が中盤にようやく室工エースをつかまえ、コールド勝ちに結び付けた。
この試合3安打を放った小林主将(2年)は「狙い球をストレートに絞ったのが良かった」と笑顔を見せた。
降雨の悪条件で先発した山田(2年)、2番手の1年生吉原の投手リレーもよく機能。「自分のペースで投げることができた」と山田は5回を投げ8奪三振。続く吉原は無失点で切り抜けた。六回から遊撃の守備に入った山田は「安心して守っていられた」と後輩の力投を評価した。
次戦は2年連続の道大会出場を狙う強豪私立の道栄。小林主将は「きょうのようにいい雰囲気をつくって食らい付きたい」と力強く語った。