第73回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選が12日、とましんスタジアム=苫小牧=で開幕した。第1日午前はAブロック1回戦が行われ、鵡川が10―0の六回コールドで登別青嶺に快勝した。午後の第2試合Bブロック1回戦では苫小牧工業と苫小牧中央が対戦し、五回までに苫工が2点先行した。
来年春の選抜甲子園につながる1、2年生の新人戦。胆振、日高の21校18チームが出場し、19日までの8日間でA、B2ブロックで観戦は選手、保護者らを除いた無観客試合のトーナメント戦を展開する。各ブロック優勝チームが10月4~10日に札幌円山球場などで開かれる道大会に駒を進める。
【Aブロック】
▽1回戦
登別青嶺
000000 ― 0
222121x―10
鵡 川
(六回コールド)
(登)茂庭、大熊―中西
(鵡)佐々木―木川
?安藝(鵡)
?山崎2(鵡)
?木川2、佐藤(鵡)
鵡川が投打に圧倒し、コールド勝ち。打線は一回に主砲安藝の本塁打などで2点を先行し、その後も毎回得点。投げては先発の佐々木が無安打の好投。登別青嶺は計4失策と守備の乱れが響いた。
【Bブロック】
▽1回戦
苫小牧中央
00000
00020
苫小牧工業
(中)宮田―笹原
(工)長舩―安岡
—鵡川 成長の機会に
2年連続の道大会出場に向け、鵡川が好スタートを切った。3年生主体だった前チームでレギュラー入りしていた主将の遊撃手山崎(2年)、投手の佐々木(同)らが攻守に存在感を発揮。この試合3安打の猛打賞と活躍した山崎は「夏の南北海道大会後からバットを振り込んできた。成果が出て良かった」と胸を張った。
初めて主力を担う選手が大半を占め、緊張からか守備や走塁のミスも散見したが、「反省点があるだけ、次の試合に生かせる」と主将は前向きに捉える。
1回戦からの登場で、決勝まで勝ち上がれば計4試合を戦うことになる。鬼海監督は「それだけほかのチームよりも成長できるチャンスがある。」とさらなるチームの熟成を期待していた。