KADOKAWA買収を検討 エンタメ事業強化―ソニーG

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  • 2024年11月20日

  ソニーグループ(G)がKADOKAWAの買収を検討していることが日、分かった。KADOKAWAはゲームやアニメなど優良なコンテンツを保有しており、傘下に入れることでエンターテインメント事業を強化する狙いがあるとみられる。

  ソニーGは3月末時点でKADOKAWA株を約2%保有するほか、同社のゲーム子会社にも約%出資している。現在、投資効果がどの程度見込めるか協議しているもようで、割に合わないと判断すれば買収を断念する可能性もある。

  ソニーGはゲームや音楽、映画などエンタメ分野の事業拡大を図っている。2026年度までの3年間に1兆8000億円の戦略投資を行う予定で、同分野が中心になる見込みだ。

  十時裕樹ソニーG社長は今年5月の経営方針説明会で、「優良なIP(知的財産)など、投資リターンがわれわれの尺度に合うことを前提にいろんな機会を検討する」と話した。

  KADOKAWAは人気ゲーム「エルデンリング」の販売や、アニメ配信が好調。一方、6月には大規模なサイバー攻撃によりシステム障害が発生し、動画配信サイトがサービス停止に追い込まれたほか、一部の個人情報が流出した。

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