危うく忘れるところだった。苫小牧市が発行するプレミアム付き商品券の申請はきょうまで。割増率2割の「一般商品券」、同6割の「飲食店&地元店応援券(とまチケ)」。当方はそれぞれ、申請書の購入希望に上限で書き込み、けさポストに入れた。市民の申し込みが殺到すれば、購入数は調整されるが、買わない手はない。
新型コロナウイルス流行の影響を受けた地域経済を活性化させる事業。消費の回復や拡大などを目的に、市内の商店などで使える、期間限定の商品券を発行する。国がコロナ対策の臨時交付金を予算付けしたことで、自治体の多くで内容に違いはあれど商品券を経済対策の目玉にしている。
個人的な事情を書けば、この手の商品券が発行されるたび、節約に回している。ほぼ食料品や日用品の購入で消え、少なくとも割増分でぜいたくしたことはない。いわば「生活応援券」の役割を果たすが、それもまとまった現金を用意し、手元に置いておける余裕があるから。仮に所得が著しく低ければ、きっとこの節約術も難しい。
コロナで先行きが見通せず、多くの人が歓迎する事業だが、公金を投入している以上、費用対効果などの検証は不可欠。地域でしっかりお金を循環させることができるのか、困っている人に行き渡る支援になっているのか、上限の購入を希望している身だからこそ思うことはある。(金)