元高校球児たちでつくるマスターズ甲子園道央支部(渡辺健治会長)は29、30両日、とましんスタジアム=苫小牧市=で第6回OB戦(北海道高校野球OB連合協賛、苫小牧民報社後援)を開催する。苫小牧工業、駒大苫小牧、苫小牧東の市内勢3チームに加え、遠来の函館大有斗、札幌西の元野球部員らと一部高校生も交え、硬式球を使った試合を展開する。
対戦カードは29日が▽第1試合(午前9時~)苫工―苫東▽第2試合(午前11時~)函大有斗―駒大苫▽第3試合(午後1時~)選抜校―札幌西、30日が▽第1試合(午前9時~)札西―駒大苫▽第2試合(午前11時~)函大有斗―苫工▽第3試合(午後1時~)選抜校―苫東の予定となっている。選抜校メンバーは静内、苫工の3年生や静内、北見北斗両校のOBらで編成するという。
マスターズ甲子園は全国の高校野球OB、OGチームが世代や甲子園出場の有無を問わず、聖地での試合を楽しむイベントとして2004年にスタートし、各地区予選も開いてきた。本道では17年に当初8校のチームが北海道高校野球OB連合を結成。18年に苫小牧地区校チームメンバーの28人が参加する道選抜を編成して甲子園本大会出場を果たしている。
今年は加盟団体の選手で編成した道選抜が2度目の本大会出場を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止になっていた。
これに伴って道予選も中止となり、北海道高校野球OB連合は先月までに代替大会開催を模索。マスターズ甲子園道央支部の音頭で、感染症予防対策立案も含めてイベント運営を企画し、苫小牧での交流を実現させた。
市外勢も含めた各チームとの連絡・調整や準備に当たってきた同支部事務局の蔵重俊男さん(70)=苫工OB=は「開催できたことがうれしい」と話し、高校野球を愛するOBたちとの交流を楽しみにする。「道内の高校野球連盟加盟校に、OBチームを結成すればマスターズ甲子園でも聖地でプレーできることをアピールしたい」と意気込む。