白老町の北海道栄高校吹奏楽部(第24期、23人)が、東京都内で開催された第30回日本管楽合奏コンテスト全国大会(日本音楽教育文化振興会主催、10月26日~11月10日)で、高校A部門の最優秀賞を受賞した。同大会への出場は6回目で、最優秀賞は2年連続の快挙。第25期団を率いる新部長中渡瑛美奈さん(17)=2年=は「今後も目標をかなえていけるようにチームが一つになって頑張っていきたい」と目を輝かせている。
同コンテストは、小中高校生の吹奏楽の演奏力向上を目的に毎年開催されている。奏者人数で3部門を設けており、全国大会の出場可否は録音した演奏を審査する非公開の予選審査会で決められる。
同校はコロナ禍で大会が中止になった20年を除いて毎年応募し、2018年以降、毎年全国大会に出場している。今年も出場権を獲得し、4日に都内で行われた高校A部門(奏者16~35人)の審査に臨んだ。35校が出場し、同校は松下倫士作曲「ベルゼール・ブランシュ~美しき白い翼~」を演奏。激しさ、焦燥感、ミステリアスな部分など多様な表情を持ち、フルートやホルンなどの独奏パートもある曲を繊細かつ大胆に奏でた。
最優秀賞の結果に、今月部長を引退した青地幸愛さん(17)=3年=は「第24期団の集大成を2年連続の最優秀賞で終えることができた」と納得の表情。「さらにレベルアップし、来年も全国大会に行ってほしい」と後輩たちを激励し、当面の目標として同大会の3年連続最優秀賞と朝日新聞社主催の東日本学校吹奏楽大会出場を掲げた。
顧問の佐藤鮎実教諭は「高い評価をいただいた。今後はチーム力の強さを生かし、さらなる高みにつなげてほしい」と述べた。部員たちは現在、来年1月に行われる道アンサンブルコンテスト札幌地区大会に向けて練習を重ねている。