津波車両避難訓練を初実施 會澤高圧コンクリート鵡川工場 むかわ

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  • 2024年11月19日
川西第1集落センターに避難した會澤高圧コンクリートの従業員たち

  會澤高圧コンクリート(本社苫小牧市)は16日、同社鵡川工場で津波車両避難訓練を初めて実施した。従業員63人が参加。日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震を想定し、津波が到達する前に、町指定緊急避難場所兼避難所の川西第1集落センターまで乗用車とマイクロバスで移動した。

   訓練は、沿岸部にある同工場からの避難方法や避難ルートの確認を行い、避難完了までの時間や課題を確認することが目的。

   同日午後3時、震度5強の巨大地震が発生し、同3時5分に気象庁が太平洋沿岸西部に大津波警報を発表。津波到達時間は同3時40分と想定した。ベトナムから来た従業員らも含め訓練参加者は落ち着いて乗用車やバスに乗り込み、国道235号や町道を経由して約17分で同センターに全員が到着した。

   同社によると、同工場の従業員は約150人。実際の地震では町民も避難するため所要時間が増えると見込み、参加者から意見を聞きながら災害時の従業員の安全確保に努める方針。訓練を見守った同社の宮田達也常務は「来年以降、町の理解を得てドローンの活用も検討したい」と述べた。

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