赤字

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2020年8月22日

 日本国有鉄道の分割民営化でJR北海道が誕生したのは1987年4月1日のこと。民営化の前後には、道内各地でたくさんの赤字線区が廃止された。

 新潮社「日本鉄道旅行地図帳1 北海道」で数えると、20線区にも上った。鵡川―日高間の富内線(82・5キロ)と伊達―後志管内倶知安の胆振線(83キロ)は86年11月1日の廃止。羽幌線(141・1キロ)や名寄本線(138・1キロ)の廃止も、この時期。幹線以外の多くの鉄路が地図から消えた。

 新冠町内の路盤が高波に削られた日高線の鵡川―様似間116キロが来年3月に廃止されることが決まった。高波被害から約5年半。さびた鉄路は、ついに引き剝がされる。JRが復旧工事に難色を示したときに「もしや」と思った。その不安が当たってしまった。

 バス転換で高齢者らの苫小牧や札幌方面への通院の足は確保できるか。通学の高校生たちの不便は解決できるか。今後の公共交通の詳細は見えてこない。経営の赤字を盾に、交通弱者の困窮も人質に取って沿線自治体に決断を迫る手法に失礼ながら腹が立つ。三十数年前もそうだったのだろうか。

 JRは19日、今年4~6月期の決算を発表した。売上高が前年同期比48・6%減の207億円、営業損益は239億円の赤字、純損益も126億円の赤字。新型コロナウイルスの影響もあり売上額、赤字額共に過去最悪だという。盾は、また大きく強くなった。(水)

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