第99回全国高校サッカー選手権大会苫小牧地区予選大会は22日、苫小牧市緑ケ丘公園サッカー場で開幕した。1回戦の第1試合は、苫小牧工業が昨年の地区予選優勝チームの静内と大接戦を展開。2―2の同点でPK戦にもつれ込み、苫工が激闘を制して2回戦に駒を進めた。第2試合は、前半を終えて浦河が1―0で苫小牧南をリードしている。
胆振東部、日高の10チームが30日までトーナメント戦を展開する。
2回戦は23日、同サッカー場で4試合行う。苫小牧東―えりも・静内農業・白老東と鵡川―苫小牧高専の2カードのほか、北海道栄が1回戦第1試合で勝ち進んだ苫工と、苫小牧中央が1回戦第2試合の勝者とそれぞれ対戦する。
準決勝は29日、決勝は30日午後1時半から、同サッカー場で行われる。優勝チームは、10月に札幌市で開かれる全道大会に出場する。
今回の大会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、観客の入場を制限している。
▽1回戦
苫小牧工業2―2静 内
(PK4-1)
―2年GK今井、執念の好セーブ
苫小牧工業がPK戦までもつれた大接戦を制した。苫工は前半、相手にPKを与え失点。その1点に追い付くことはできず前半を終えた。
しかし後半は追加点を許したものの、苫工は立て続けに2点を奪い、試合を振り出しに戻した。追い上げる展開で試合の流れは苫工に。DF山岸夢星主将(3年)は「後半は絶対に点を取るという気持ちで臨んだ」と振り返った。
結局、試合は両チーム譲らず、2―2でPK戦に突入。GK今井彗凱(2年)が2連続セーブを挙げ、4―1で勝利を物にした。交代の選択肢もあったが「試合中の動きがよかったので、そのまま任せた」と成田浩監督。今井は「チームの勝利に貢献できてよかった」と喜びを口にした。
2回戦進出を決めた苫工。山岸主将は「このままの勢いを維持して戦っていきたい」と意気込みを語った。