道と札幌市、函館市は29日、新たに5人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。このうち4人の感染経路が分かっていない。道内の感染者は延べ1404人(実人数1385人)となった。
道は千歳市の70代の自営業女性、室蘭市の10歳未満の小学生(性別非公表)の感染を確認した。いずれも感染経路は不明で、室蘭の小学生は4連休初日の23日に発熱などの症状が出て、29日に陽性が判明。連休明けの27~29日は学校を休んでいた。市教委は児童が通う小学校を30、31の両日、臨時休校にした。
函館市は、年代・性別・職業非公表の1人の感染を発表した。すでに感染が確認されている道外在住の親族の濃厚接触者という。
札幌市は、いずれも20代の男子大学生と女性(職業非公表)の2人の感染を確認。共に感染経路は分かっていない。
このほか、札幌市内の認定こども園「ひらぎし幼稚園」(豊平区)は29日までに、職員1人の感染を確認したと発表した。同市は園内に濃厚接触者はおらず、感染が広がる可能性は低いとしている。
道内で治療を終えて回復したのは1215人。現在の患者数は86人で、重症は4人。103人が死亡している。軽症者向けの宿泊療養施設には24人が入所している。
道が独自に設定している3指標については、(1)1日の新規患者数(直近1週間の平均値)は5・3人(目標10人以下)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同)は2・3人(同3人以下)(3)入院患者数は62人(同250人以下)―となり、すべて達成している。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は0・70人となり、国の緊急事態宣言解除の目安だった「0・5人程度以下」を15日連続で上回った。