苫小牧市大町にあり、主に海の幸の料理を提供している店。客は全国から訪れ、人気を呼んでいるのは貝のみを使用した鍋料理の「貝風呂」(1人前、税別1500円。2人前から注文可)。千葉県産のホンビノスガイをメインに、カキ、アサリ、ホタテ、シジミの5種類がまるで湯船に漬かっているように煮込まれている。
袖村亮太店長が「ハマグリに似た貝で、すごくいいだしが出る」とホンビノスガイに着目し、貝の組み合わせや料理酒にもこだわった自信作だ。秘伝のスープに浸った貝が入る鍋を中火に掛け、あくを取りながら熱を通し、ホンビノスガイが口を開ければ完成。貝そのものを楽しめるのはもちろん、貝のだしがふんだんに出たスープの味も絶品だ。
昨冬、試験的なテークアウトを実施。「100個以上の注文があった」(店長)ことや、昨今の新型コロナウイルスの影響もあって今春から本格的に持ち帰りが可能な料理としても売り出し中。3~4人前で税込み2980円(前日注文)と良心的な価格設定にしている。
貝風呂のほか、今時期は函館から直送された活イカなども楽しむことができる。豊富な日本酒の取りそろえも同店の特色の一つ。「少しずつ客足は戻っているが、外販などいろんな方向にも目を向けていきたい」と袖村店長は語った。
苫小牧市大町1の34の1ロン・ルナマーレビル1階。営業時間はランチが午前11時半から午後2時まで(ラストオーダー午後1時半)。ディナーが午後5時から同11時まで(同10時)となっている。日曜定休。電話0144(34)9200。