札幌市と旭川市、小樽市は21日、新たに10人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。札幌市では、中央区ススキノ地区の接待を伴うスナックで新たにクラスター(感染者集団)が発生。道内の感染者は延べ1361人(実人数1344人)となった。
札幌市は、年代非公表の5人と10~40代の3人の計8人の感染を確認した。このうち3人が接待を伴うスナックの従業員。市ではこの店の感染者が計6人になったことから、クラスターと認定した。クラスターの発生は道内28例目、札幌市内では15例目。
また、札幌市は21日までにススキノ地区で、このスナックやすでにクラスターが起きているキャバクラを含め計10店舗で計28人の陽性が判明したことを明らかにした。市と道は23日に同地区に臨時のPCRセンターを設置する。
サッカーJ1「北海道コンサドーレ札幌」は21日、クラブスタッフ1人が感染したと発表。サッポロビール園(札幌市東区)を運営する新星苑(東京)でも、同園に勤務する20代の男性従業員の感染を確認。テレビ北海道では、札幌市の本社に勤務する20代の男性社員の感染を発表した。
一方、旭川市は、旭川刑務所に勤める20代の男性刑務官の感染を公表。小樽市は年代・性別・職業非公表の1人の感染を発表した。
道内で治療を終えて回復したのは1171人。現在の患者数は88人で、重症は5人。102人が死亡した。軽症者向けの宿泊療養施設には26人が入所している。
道が独自に設定している3指標については、(1)1日の新規患者数(直近1週間の平均値)は8・1人(目標10人以下)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同)は2・4人(同3人以下)(3)入院患者数は62人(同250人以下)―となり、すべて達成している。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は1・09人となり、国の緊急事態宣言解除の目安だった「0・5人程度以下」を7日連続で上回った。