夏季北海道高校野球大会南北海道大会室蘭支部大会が18日午前、とましんスタジアム=苫小牧市=で開幕した。新型コロナウイルスの影響で今夏の全国選手権と予選の地方大会中止を受け、北海道高校野球連盟が独自に主催する代替大会。曇天の下、Aブロック1回戦が始まり、苫小牧南が7―1で今大会唯一の連合チーム、白老東・富川・苫小牧西をかわした。第2試合で苫小牧中央がえりもに―0の五回コールド勝ちを収め、第3試合では苫小牧工業が伊達緑丘を9―0で押し切った。
胆振、日高の21校19チームが出場した。選手保護者、各チームの控え選手を除いた無観客開催となり、26日までの土、日、祝日に当てた計6日間、3ブロックのトーナメント戦を繰り広げ、各代表が8月3~9日に札幌円山球場で開かれる南大会に進出する。
【Aブロック】
▽1回戦
苫小牧南
100000231=7
100000000=1
白老東・富川・苫小牧西
(南)佐藤大、杉山―佐藤和
(白)横山―佐々木
(本)山岸(南)
(三)佐野2(南)
(二)中村(南)横山(白)
苫小牧南
369380
打 安振球失
285681
白老東・富川・苫小牧西
苫南は七回、1死三塁で4番山岸が右中間を破る2点ランニング本塁打で勝ち越し、終盤も追加点を挙げた。連合は1点を追った一回に白老東の高橋が同点適時打。
えりも
00000=0
3520X=10
苫小牧中央
(五回コールド)
(え)川村―小笠原
(中)種田、三浦寿、根本―笹原、宇佐美
(二)小田(中)
えりも
150501
打 安振球失
188180
苫小牧中央
苫中央は初回、敵失や四死球による押し出しで3点を先取。その後も大量点を奪った。守っては種田、三浦寿、根本の3投手がそれぞれ持ち味を発揮して好投した。えりもはゼロ行進が続き無安打に終わった。
苫小牧工業
210010005=9
000000000=0
伊達緑丘
(工)鎌田、三上―波多
(緑)高橋、古屋―長尾
(三)長舩、馬場、加藤、岩本(工)
(二)加藤、鎌田、波多(工)
苫小牧工業
3812550
打 安 振球失
262931
伊達緑丘
今季一番の試合 連合チーム意地見せる
白老東・富川・苫小牧西連合チームが意地を見せた。先制された直後の一回2死満塁で野球歴1年の高橋(白老東3年)が「悔いの残らないように振り切った」と適時打。試合を振り出しに戻すと、そこから粘りの野球を展開した。
苫南には、昨年夏の室蘭支部予選で白老東・伊達・富川・苫小牧西の4校合同を組んで対戦し、七回コールド負けを喫していた。「何とか勝ちたかった」と言うエース横山(白老東3年)。味方の好守にも支えられ、中盤まで相手打線を封じた。七回以降につかまり、勝利には届かなかったが「今シーズン一番のゲームを本番でやってくれた」と辻監督(白老東)は選手たちの頑張りをたたえた。
異例の新型コロナウイルスによる休校や部活動停滞で、全員が集合して練習する機会は極端に少なかった。それでも「短い期間でも後輩たちと一緒に成長することができた」と高橋は笑顔を見せ、「練習から一生懸命頑張ってほしい」と後輩たちにエールを送った。