道と札幌市は15日、新たに13人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。札幌市中央区の繁華街・ススキノにあるキャバクラ店(店名非公表)で新たにクラスター(感染者集団)が発生。道内の感染者は延べ1317人(実人数1300人)となった。
札幌市は、20~40代の男女11人と年代・性別非公表の1人の計12人の感染を発表。このうち11人が、ススキノのキャバクラ店従業員(10人)と利用客(1人)という。市ではクラスターと認定。同店関連では9日に1人の陽性が判明しており、感染者は計12人となった。ススキノでのクラスターの発生は、今年3月のライブバーに続き2店目。
同市は今後、ススキノに臨時のPCR検査センターの設置や、国や道と連携して対策チームの立ち上げを検討している。
道は石狩管内の30代のパート従業員女性の感染を発表した。
道内で治療を終えて回復したのは1139人。現在の患者数は76人で、重症は5人。102人が死亡した。軽症者向けの宿泊療養施設には13人が入所している。
道が独自に設定している3指標については、(1)1日の新規患者数(直近1週間の平均値)は5人(目標10人以下)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同)は1・1人(同3人以下)(3)入院患者数は63人(同250人以下)―となり、すべて達成している。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は0・67人となり、国の緊急事態宣言解除の目安だった「0・5人程度以下」を9日ぶりに上回った。