北洋銀行は、4~6月期の道内企業の経営動向調査結果を発表した。全産業の売り上げ判断指数(DI)は前期(1~3月期)に比べ36ポイント低下してマイナス59、利益判断指数(DI)も33ポイント低下してマイナス57となり、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3期連続低下。低下幅は過去最大で、業況の水準も2001年の調査開始以来、過去最低になった。
DIは増加企業の割合から減少企業の割合を引いた数値。調査は5月下旬~6月中旬に、道内企業685社を対象に実施。374社から回答を得た(回答率54・6%)。
売り上げDIは、製造業と非製造業の全ての業種で業況が悪化。ホテル・旅館業は前期に比べ35ポイント悪化してマイナス100と最も低い水準に。木材・木製品も48ポイント下落してマイナス84、食料品も47ポイント低下してマイナス83と大幅に悪化した。
利益DIの業種別でも、ホテル・旅館業が前期比29ポイント悪化してマイナス100に。食料品も特に製菓・水産が大幅に悪化して、43ポイント減のマイナス80。製材業の落ち込み幅が大きい木材・木製品は57ポイント低下してマイナス84となった。
全産業の7~9月期の見通しでは、売り上げDIは3ポイント低下したマイナス62、利益DIも3ポイント悪化したマイナス60を見込む。
北洋銀では「コロナ禍の影響により依然として厳しい状況が続くものとみられる。製造業、非製造業共に売り上げDI、利益DIはさらに低下する見通し」としている。
道内企業の業況の推移(▽はマイナス)
調査期間 売り上げDI 利益DI
19年7~9月期 ▽3 ▽8
10~12月期 ▽11 ▽11
20年1~3月期 ▽23 ▽24
4~6月期 ▽59 ▽57
7~9月期見通し ▽62 ▽60