苫小牧の空手道場「志濤館」に所属する田邊翔(澄川小5年)が21日、金澤薫館長と共に苫小牧市役所を訪れ、金澤俊市長に全道大会優勝と全国大会出場を報告した。空手道経験者の市長は「全流派が集まる大会で優勝できたのがすごい」と全道覇者に最大の賛辞を送った。
田邊が出場したのは北海道小学生選抜大会(昨年11月、北広島市)の男子小学5年個人形。同部門は16人で競い、田邊は「平安五段」を演じて予選1位通過。2回戦と決勝では「慈恩」で初の優勝を果たした。
金澤館長と市長は、約40年前に志濤館の前身となる「日本空手協会」で共に鍛錬してきたつながりを持つ。そうした縁で市長の子ども3人が同館に通っており、田邊のことも小学1年時から知る。「気合の入り方が違っている」と市長は田邊の稽古への向き合い方をたたえた。
今回の全道大会で優勝したことで2月14日に開幕する全日本選抜大会(横浜市)への出場が決まっている田邊は「メダルマッチに絡めるように頑張りたい」と力強く抱負を語り、市長は「翔ならやれる。大会まで館長にしっかり鍛えてもらって」と激励した。