悔しさにじむ敗戦 苫東高

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2025年1月22日

  「全員、気持ちは入っていたし、緊張もなく100%力を出せたと思う」と選手を評価する苫東の田中渓也監督。対戦相手が決まってから、映像を何度も見返し、相手チームの研究を重ね対策を練ってきた。「立ち上がりは悪くなかったが、失点を重ねた場面は、十分に対策しきれなかった部分。チャンスメークしても得点できず、試合の流れをつかめなかったことも敗因」と肩を落とす。

   3年生は2人。1、2年生15人を引っ張ってきた主将の小野快志朗と副主将の児玉獅旺。小野は「練習試合でもなかったくらい失点が多く、悔しいゲームになった」と悔しさをにじませる。昨年12月の全道大会では1回戦で敗退し、インターハイは開催枠での出場。「1カ月間、学校の屋外リンクで毎日のように練習する中で、意見が対立したこともあった。それでも最後は一丸となって戦えた」と胸を張った。

   児玉は試合終了のブザーが鳴り響いた瞬間、「なんとも言えない感じ。終わってしまったのか―という感情で何も考えられなかった」と話す。3年生2人で歩んできた1年間を振り返り「互いに苦しいときや、どうやったらチームが良くなるかなど、学校やプライベートの時間でも話し合ってきた。しっかりチームを引っ張ってこれたと思う」と振り返る。

   27日から新人戦が始まる。後輩たちには「得点力のある選手もいる。今季は守り主体だったが、攻守ともにバランスの良いチームへ育てていってほしい」とエールを送る。

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