北海道代表入り、国スポ冬季に挑戦 白鳥FSCの4選手表敬 フィギュアスケート

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  • 2025年1月9日
苫小牧市役所を訪れた白鳥FSCの(左から)坪井、武田、加藤、岩本と金澤市長(中央)

  苫小牧市のフィギュアスケートクラブ、白鳥FSCの4選手が8日、金澤俊市長を表敬訪問し、国民スポーツ大会冬季大会北海道予選(昨年11月、帯広市)の結果を報告した。少年の男女で優勝したほか、ほかの選手も上位入賞するなど大活躍。選手らは国スポでのさらなる活躍に意欲を示していた。

   道予選では坪井聖弥(苫小牧市役所)が成年男子2位、武田結仁(苫小牧東中3年)が少年男子A優勝、少年女子Aの岩本愛子(駒大苫小牧高1年)が優勝、加藤杏望(札幌第一高)が2位に入賞した。

   地元開催の前回大会を経て、より技に磨きをかけた4選手が、北海道代表として国スポへ挑戦する。大会は27日から30日、岡山県のヘルスピア倉敷アイスアリーナで行われる。金澤市長は、アイスホッケーの全国高校選手権(インターハイ)、女子日本代表の五輪最終予選がいずれも苫小牧で開催されることを踏まえ「活躍をして、地元に明るい話題を届けてほしい」と激励した。

   前回、少年女子北海道代表として出場し、7位入賞を果たした岩本と加藤。フィギュア競技は今年度から、芸術性(つなぎや振り付け)を重視する傾向が強まるなど、ルールが改正されたことから点数も取りにくくなったが、レベルの強化を図り、「今年も2人で入賞を目指したい」と意気込む。

   岩本は「ジャンプミスやレベルの取りこぼしがあり、練習不足を感じた。本戦までに克服したい」と予選会を振り返る。国スポ前にはインターハイ(20~22日、神奈川県)も控えており「インハイの独特な雰囲気にのまれず、ベストな演技をしたい。国スポと連戦になるので、体調管理にも気を付けて臨みたい」と話した。「予選会でミスを引きずり、思うような演技ができなかった」と加藤。前回は本戦の雰囲気にのまれてしまい、力を発揮できずにフリー滑走へ進むことができなかった。「序盤のジャンプが成功しても後半で崩れることがあるので、集中して取り組みたい」と力を込めた。

   社会人スケーターとして、仕事の合間を縫いながら練習をこなす坪井。「東日本選手権(昨年10月、青森県)を終え、一度集中が切れてしまった」とし、古傷の膝の痛みも相まって予選会では納得のいく滑りができなかった。それでも気持ちを切り替え、本戦に向けて残り少ない練習に打ち込む。「前回は多くの応援を頂き、背中を押してもらった。今回は自分の力を出し切り、良い演技をしたい」と、経験から培った表現力を武器にして臨む。

   武田は昨年9月ころに腰を痛めてスケートができず、治療する日々が続いた。陸上で体づくりに励み、予選会でも3回転は封印した。週末には中体連全道大会(釧路市)を控えているが、状態は良好でギアも上げていく姿勢。国スポ初挑戦となる武田は「北海道チームの良い結果につながるよう、全道大会で目いっぱい滑走し、課題を克服して国スポに挑戦したい」と闘志を燃やした。

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