苫小牧をはじめとする道内社会人チームによる新たなアイスホッケーリーグ「EZO Hockey League(EHL=エゾホッケーリーグ)」が、今季から始まった。地域やB、C級の競技者といったカテゴリーの垣根を越えて交流の輪を広げる新たな枠組みとして人気を集めそうだ。
EHLは、地域間の交流や競技の活性化を目的に道内各地にいる有志が発起し、かねてから実現を模索してきたのが始まり。今季の開催に向けて道内でアナウンスがされところ、B級所属の苫小牧市役所と帯広のタダノ、札幌の2チームの計4チームが賛同。苫小牧タイヤー工業などが支援する市内C級所属の若手を中心にした合同チーム「HIRAO苫小牧」の計5チームで、昨年10月にリーグ戦がスタートした。
リーグはホームアンドアウェーの2回総当たり戦。昨年12月28日には市内の新ときわスケートセンターで苫市役所とHIRAOの「苫小牧ダービー」が初めて行われ、終盤まで激しい攻防を繰り広げた末、苫市役所が3―1で勝利。両チームによる激しいぶつかり合いで詰め掛けたファンを楽しませた。
HIRAOで副主将を務めるFW阿部拓斗は「(B級は)スピード感が違うけれど、札幌のチームには勝てたし、対抗できている気持ちはある」と格上との戦いに充実した様子。「まだ試運転段階」としながらも、規模の拡大に向けて構想を膨らませており、「来季、再来季とさらにチーム数を増やしていけたら」と意欲を見せる。
13日には新ときわで苫小牧ダービーの第2戦が行われる。試合開始は午前10時。