松山が驚異的なスコアをたたき出し、米ツアー開幕戦を制した。通算35アンダーは同ツアー新記録。モリカワと1打差の首位から出た最終日は「バーディーを重ねないと厳しい戦いになると思っていた」。気合十分で臨み、一度もトップを譲ることはなかった。
4日間を通じて好調だったのがパッティング。この日も11番で9メートル超、12番で約6・5メートルを沈め、連続バーディーを奪った。今大会から新たなパターを使用しており、「手に入ったのは昨年12月、クリスマスの後。ハワイに来て、ここに来て初めて使った」という。まだ試行錯誤の段階のようで、結果が出たことについて「分からないけど、入りましたね」と笑うが、大きな武器となった。
今大会は格付けの高い8大会の一つで、2024年シーズンの各大会優勝者とポイントランキング50位以内の選手が出場した。世界ランク1位のシェフラー(米国)は負傷で欠場したものの、シーズン初戦は強豪ぞろい。その中で勝利をつかんだ。
ツアー通算11勝目。優勝会見で米メディアから今後の目標について聞かれると、「まだ自分の目標に達していない。ここで話すことではないが、自分の中でのゴールがある」。現状に満足する様子はなかった。
世界ランクは5位に浮上。メジャーは初制覇した21年のマスターズ・トーナメントの後、勝っていない。まずは4月のマスターズでメジャー2勝目を狙う。