苫小牧の2選手、ビリヤードの全道大会で好成績 準優勝・上村晃弘、4位・伊藤雄一

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  • 2024年12月26日
(右から)今大会4位の伊藤、優勝の西山、準優勝の上村=11月24日、札幌市内の大会会場で(提供)

  第37回北海道ビリヤード選手権大会(11月24日、札幌)のチャンピオン級・テンボールで苫小牧在住のアマチュア、上村晃弘(44)=会社員=が準優勝、伊藤雄一(58)=同=が4位入賞の好成績を収めた。2人は市内ビリヤード場のアサンテに所属し、日頃から互いに鍛え合う同士が本道上級者の戦いで準決勝の直接対決も果たしながら奮戦した。

   大会は道ビリヤード協会が主催した。通算で約15年の競技歴がある上村と同40年の伊藤はアサンテで週2日ペースの練習に励んできた。

   テンボールは1~10の番号が書かれた球の集合=「ラック」に白い的球をぶつけ、最小番号から順番に穴=「ポケット」に落とし、先に10番の球を落とした方が1セット獲得するゲーム。

   今大会は5セット先取制で行われた。上級者48人の中から予選を勝ち抜き、準決勝まで順調に駒を進めた上村と伊藤は決勝進出を懸けた直接対決に臨むことになった。上村は当時の成り行きを振り返り、「2人でここまで残れたことがすごい―。どちらが勝っても決勝に進める。お互い頑張りましょう」と伊藤に声を掛けたという。

   試合運びの持ち味や技を知り合う同士の戦いは一進一退の攻防になった。8セット目終了時点で4―4と9セット目を取った方が勝ちという展開。「負けたら終わりという状況は精神的にも厳しいし、ショットの一球一球にしびれていた」と伊藤。結果、伊藤のわずかなミスで取りこぼした球を上村がポケットに押し込み続けて初の全道選手権決勝に進んだ。

   午前10時ごろに始まった大会の決勝開始時刻は午後11時ごろ。精神力や集中力が必要とされるビリヤード競技とあって、上村の疲労はピークに達していた。決勝の対戦相手は札幌でビリヤード場を経営するプロ級の腕前の西山太久哉。セットカウント2―5で及ばず、惜しくも優勝は逃したが「技術的な面で差があった。普段は普通に入る場面でも緊張して考えてしまった」と振り返る上村。

   ビリヤードの魅力について上村は「いろいろな職種の人と競技を通じて交流できるし、年齢も関係なく楽しめるスポーツ」。準優勝の結果を励みにこれからも趣味の同志、伊藤と共に練習に励んで技に磨きをかけていく。

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