日本アイスホッケー連盟は4日までに、デンマークで行う欧州遠征の女子代表メンバー22人を発表した。ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪進出を懸けた来年2月の最終予選を前にした年内最後の強化プログラムで、ハンガリー、デンマーク、フランスとの国際大会「4ネイションズトーナメント」(11日開幕)に出場して実戦感覚に磨きを掛ける。
遠征メンバーには、スウェーデンのリーグでプレーするDF人里亜矢可(リンシェーピングHC)、FW志賀紅音(ルレオ)、国内組としてはDFの小池詩織、細山田茜(いずれも道路建設)が加わった。現在在住や一時期居住といった苫小牧関係の11人が名を連ねた。今回の遠征で国内組は6日に出発する。
国際アイスホッケー連盟が今年算定した世界ランキングでは日本の7位に対し、対抗戦出場各国はハンガリー10位、デンマーク11位、フランス13位。試合日程はいずれも現地時間で12日にフランス、13日にデンマーク、14日にハンガリーの3日間3連戦となる。
先月初旬に中国で初開催された同連盟主催の国際試合「アジア選手権」で日本は12―0韓国、8―0カザフスタン、5―0中国と、すべて零封で下して3戦全勝の優勝。次いで国内の女子日本リーグ2次リーグで所属各チームに分かれた戦いを経てから、苫小牧のネピアアイスアリーナなどで11月下旬から今週までの8日間にわたった代表強化のユースキャンプをこなした。
キャンプ前半は氷上練習に体力強化を絡め、後半は実戦形式や反則退場者の多少で起きるスペシャルプレーの連係確認、延長戦対策などの練習を進めていた。
苫小牧で来年2月に迎える中国と3次予選通過国の4カ国代表による五輪最終予選の対戦相手の一角、フランスとは今回の欧州遠征の初戦でぶつかる。同国代表には海外で活躍中の軸となる選手がおり、昨年のユース年代の欧州遠征では1―2の惜敗。飯塚監督は「最終予選もフランス戦が山場になるだろう」と予測していて、前哨戦で力を確かめる構えだ。
メンバー、スタッフはリストの通り。
女子日本代表デンマーク遠征メンバー
◆GK
増原海夕(道路建設ペリグリン)
川口莉子(Daishin)
◆DF
細山田茜(道路建設ペリグリン)
小池詩織(道路建設ペリグリン)
人里亜矢可(LinkopingHC=SWE)
志賀葵(TOYOTAシグナス)
関夏菜美(SEIBUプリンセスラビッツ)
山下栞(SEIBUプリンセスラビッツ)
佐藤虹羽(Daishin)
◆FW
浮田留衣(Daishin)
前田涼風(道路建設ペリグリン)
永野元佳乃(SEIBUプリンセスラビッツ)
三浦芽依(TOYOTAシグナス)
黒須若菜(道路建設ペリグリン)
小山玲弥(SEIBUプリンセスラビッツ)
山下光(SEIBUプリンセスラビッツ)
志賀紅音(LuleaHF=SWE)
長岡真鈴(SEIBUプリンセスラビッツ)
輪島夢叶(道路建設ペリグリン)
伊藤麻琴(TOYOTAシグナス)
野呂里桜(Daishin)
野呂莉里(Daishin)
SWE=スウェーデン
◆スタッフ
HC 飯塚祐司
AC 中島谷友二朗
GKC春名真仁
TR 和光努
TR 村山智美
EQ 林和茂
MG 山川颯太