全体トレーニングを6月中旬から始動した王子イーグルスが、苫小牧市内で慈善活動に当たっている。市民やファンと交流し、喜んでもらう機会をつくるチームの取り組み。チームロゴが入った新型コロナ予防のマスクを着用しつつ、まち場に繰り出して地域貢献に精を出す。
今月第3週からは週に数回、選手たちがホームリンクの白鳥王子アイスアリーナ近傍の苫小牧東、若草両小学校の児童通学路交差点で朝の交通安全運動を展開している。「交通安全」と記された蛍光色の旗を手に横断歩道を渡る児童たちをエスコート。「おはようございます」とあいさつを交わし、温かく登校を見守った。
若草小の毛利毅校長は「朝早くから行動してもらい、とてもありがたい。子どもたちにとって励みになる」と感謝した。活動は29日まで実施する予定だ。
また、毎年恒例の花壇整備を22日に若草町の王子通り沿いで行った。白鳥王子アイスアリーナ敷地沿いに選手、スタッフ13人がベゴニアやマリーゴールドなど花の苗約850株を丁寧に植え込んだ。
2009年入団のDF橋場亮(駒大苫小牧高―早稲田大)は「ファンや地域の人たちのことを考えながら、毎年やりがいを感じている。きれいになったなと思って見てもらえたらうれしい」と語った。