鈴木直道知事は18日、記者会見し、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「慎重な対応」を求めていた▽接待を伴う飲食店・ライブハウスなどの利用▽他都府県との不要不急の往来▽(道内他地域と)札幌との不要不急の往来―の3点について、いずれも19日から制限を解除すると発表した。イベントの開催制限についても緩和し、屋内、屋外とも上限人数「1000人以下」の開催を可能とした。
道は休業要請を1日に全面解除。併せて6月以降の外出自粛やイベント開催制限に関して、「ステップ1」(1日~18日)、「ステップ2」(19~7月9日)、「ステップ3」(7月10~31日)、「移行期間後」(8月1日~)―と段階的に緩和する方針を示していた。
知事は「新規感染者数やリンク(経路)不明の感染者数の著しい増加はなく、感染拡大の兆しが見られない」ことを理由に「予定通り19日からステップ2に移行したい」と表明した。
イベントの開催制限については「ステップ1」で屋内は「100人以下」(収容率50%)としていたが、「ステップ2」では10倍の規模の「1000人以下」(同)まで緩和。知事は「入・退場時の制限や十分な距離の確保など適切な感染防止対策」に加え、「参加者名簿の作成や道が運用している『コロナ通知システム』の活用など、準備が整ったイベントから開催してほしい」と説明した。
知事は感染拡大の「第2波」は収束に向かいつつあるとの認識を示しながらも「新型コロナがゼロになるわけではなく、常に見えない感染ということを念頭に対応していかなければならない」と強調。今後も道民と事業者に対し、新しい生活様式「新北海道スタイル」の実践の継続を求めた。
この日、知事は記者会見を前に秋元克広札幌市長、北海道市長会の山口幸太郎会長、北海道町村会の棚野孝夫会長とウェブ会議で意見交換したほか、対策本部会議も開き、連携を確認した。