鈴木直道知事は17日、道議会各会派との面談の中で、新型コロナウイルス感染症対策について「12日成立した国の第2次補正予算を踏まえ、道としての追加対策の検討を進めている」と述べ、第4弾となる緊急対策を開会中の第2回定例道議会に提案する考えを示した。関係者によると、24日にも追加提案される見通しだ。
知事は「感染拡大防止と社会経済活動を両立させる観点から、どのタイミングで、どの範囲で政策を打っていくかということが極めて重要だ」と強調。第4弾についても「スピード感をもって示したい」と述べた。
道の緊急対策は、第3弾までの累計で予算額は1411億円に上っている。第3弾については、定例道議会初日の16日の本会議で先議され、300億円の補正予算案が可決されたばかり。知事は「道民の安全・安心と、本道の社会経済を立て直していく。このことを一日も早く対応していく必要があるので先議をしてもらった。速やかに事業に着手していきたい」との姿勢を示した。
同日は、道の緊急対策・第4弾の補正予算編成に向け、道議会の自民党・道民会議、民主・道民連合、公明党議員団、共産党議員団の4会派が知事に申し入れや要望を相次いで行った。
このうち、自民は第4弾について「北海道は広いので、市長会や町村会との相談を密に、地域に合った施策展開を進めてほしい」と要望。民主は「第3波以降の影響を最小限に抑えるため、各種支援を積極的に前倒しして取り組むべき」と要請。公明は医療・と介護への総合的支援や、事業継続と雇用を守るためのさらなる支援を要望。共産は「コロナ禍で国民が苦境にあえぐ中、必要な支援をスピード感をもって実行を」と求めた。