道の鈴木直道知事と道内の1次産業団体トップとの懇談会がこのほどインターネット回線を使って開かれた。新型コロナウイルスの影響を乗り越え、農林水産業を発展させるため、一層連携していくことを確認した。
懇談会の出席者はホクレンの内田和幸代表理事会長、道森林組合連合会の阿部徹代表理事会長、道漁業組合連合会の川崎一好代表理事会長。
知事は冒頭で「コロナとの戦いを乗り越え、本道の農林水産業がさらに発展するように進めていきたい。地域の資源、価値、魅力を道民に見詰め直していただき、新しい需要、ビジネスチャンスを見いだしたい」とあいさつ。出席者が道産のホッキ、野菜、牛乳で作ったシチューを、オホーツク管内置戸町の地域ブランド「オケクラフト」のスプーンを使って食べる演出も行われ、道産食材をPRした。
意見交換は非公開で行われ、懇談会終了後に担当者が取材に応じた。道農政部が生産基盤の整備や担い手の確保、需要・消費の拡大などに取り組み、新しいスタイルの農林水産業を確立しながら、▽道産品の愛用運動▽観光業・外食産業との連携による需要拡大▽訪日外国人旅行者(インバウンド)需要の取り込み、輸出の拡大―の3段階で、販売を促進していく方向性を説明。各団体がコロナの影響や対策などについて報告した。
知事は「道議会に提案している道内旅行割引(どうみん割)を活用し、道内の消費を短期間で盛り上げていきたい」などと話したという。