苫小牧東中学校(五十嵐昭広校長、生徒数288人)の生徒会執行部が、全校一丸で新型コロナウイルス対策への意識を高めようと「今ぞ再び 進まん東中」のスローガンを考案し、生徒玄関前に掲示した。毎日目にすることで「みんなで頑張って乗り越えていくという思いに変えられたら」と期待を寄せている。
発案したのは生徒会長の高木緒珠(つぐみ)さん(14)。岡山県の高校が教諭主導でこの取り組みをしていることをニュースで知り、学校再開後に生徒会役員へ相談。「東中では生徒主体で作ることにした」と振り返る。
スローガンは執行部が多数決で決定。校歌の一節にある「今ぞ進まん」を生かす内容にしており、毛筆準8段の高木さんが力強い筆遣いで書き上げた。今月8日に昼の校内放送で全校生徒に対する説明を行い、協力を呼び掛けた。
高木さんは「手洗い、うがいは入念にやる必要がある。1人でも欠けるとクラスター(感染者集団)につながるので、全校生徒でしっかり行いたい」と力を込めて語った。