新型コロナウイルスまん延防止のため、4月19日から休止していた運転免許の更新業務が8日、苫小牧署で再開した。初日は午前8時45分の受け付け開始前から更新や延長手続きを待つ人らの列ができた。週明けの月曜日は通常混雑しやすいが、「窓口休止前とほぼ同じ水準」と担当者。午前10時時点の来庁者数は約50人で、分散傾向も進んでいるようだ。
同署交通第1課の担当者によると、管内(1市4町)の更新、延長手続き対象者は約3100人。梶貴晶課長は「初日は業務運営に支障が出るような影響も予想されたが、市民の協力のおかげで大きな混雑を避けることができた」と述べ、引き続き公共交通機関を使った来庁やマスク着用、筆記用具の持参などを呼び掛けている。
有珠の沢町の主婦(59)は9月までの延長手続きで来庁。「忘れないうちに早めに切り替えたかった。新型コロナのことがあり遅くなったのは仕方ないが、再開が待ち遠しかった」と語る。
桜坂町の男性会社員(63)は、いつもは札幌市手稲区の運転免許試験場で更新手続きをしているが、今回初めて苫小牧署を利用したといい「早起きして来てみたら行列ができていたので驚いた」と話していた。